和歌山市内に建てられるご夫婦とお子様2人のための木造2階建て、長い土間をもつ家である。
北側は道路に面し、それ以外は住宅に囲まれた立地で建物にいかに採光を得るかがテーマとなった。そこで、建物の中心に土間と2階には採光を可能とするスノコ状の床を配し、土間とリビングは光を拡散するように障子紙の建具でゆるやかに分節することで、家の中心に採光・通風を可能とするヴォイドを計画した。リビングは天井を高くしてダイニングには最大8人座れるようにスチールフレームのオリジナル大テーブルを設置。
隣地にご両親が住まわれるているので、共有の小さな箱庭は北側からのプライバシー確保とアプローチとしても機能する。外壁は左官の土壁としシンボリックな象徴となる外観を目指した。