手書きすること

とあるプロジェクトで一緒に仕事をさせて貰っている女性から、「私の事務所のロゴデザインをお願いできませんか?」との相談を頂きました。

昨日はそのプレゼンの日。仕事としてロゴを提案するなんて、私としても、THE OFFICEとしても初めての経験。プレゼンを終え、「自分のことを思って提案してくれるって、こんなに嬉しいことなんですね。」とにこにこしながら言ってくれました。

the officeのロゴやArcadeのロゴは、ほまれさんがアイディアを出し、私が手書きし、最後にまたほまれさんがデータ化して仕上げるといった工程で制作しています。ありがたいことにこのロゴを評価して頂くことが多く、改めて私にとって「手書きする」ことの大切さを感じる機会になりました。

私の手書きの原点は書道。
母は書道の先生をしていて、私は物心つくまえから書道教室に通い(母に連れて行かれるだけですが笑)6Bの鉛筆で練習帳に線を書いていました。高校卒業とともに辞め、筆を握る機会はほとんどありませんが今でもペンだこは消えません。
ロゴを書くときは何度も何度も繰り返し書き、「もうちょっと元気よく」とか「もうちょっとかわいく」とか、ちょっとずつ調整しながら「これ!」という字を探します。その作業が書道ととても良く似ていて、あの頃の経験が活きているのを感じます。
データでいじったほうが早く、手書きは効率の悪い作業かもしれませんが、頭と目と手の感覚が1本の線でつながったときに「これ!」に出会えるのかなあと思っています。

イラストもきっと同じなんでしょうね。色んな場面で手書きの機会をもらえてありがたいです。