調月のいえが上棟を迎えました。
本来の工程であれば約2ヶ月前に上棟の予定でしたが、
トラス組みを加工可能なプレカット工場が万博の建設ラッシュとバッティングし、
工場の空き待ちを経てようやくこの日を迎えることができました。
長かった冬が終わり、春めきはじめたこの日。
上棟日和としか言いようのない、天候にめぐまれた1日でした。
調月のいえの大きな特徴は、1間ピッチで13本並ぶトラス組。
精度を担保するため、上で組むか地組するか、
プレカットの段階で監督さんと工場の方と随分やりとりをしました。
予定では地組(床に置いた状態でトラスを組み、持ち上げて柱の上に乗せる)の手順でしたが、
当日の現場の段取りと大工さんの判断で上で組むことに。
ほぞと金物が複雑に絡むため、
まずどの部分から固めていくか試しつつ進める作業は見ていてとてもスリリング。
しかし大工さんの判断の速さと的確さ、
そして統制のとれたチームワークにしびれました。
また、プレカットの精度の高さ!
ピタッと納まった瞬間の気持ちよさは思わず拍手してしまうほど。
本当に見応えのある棟上げでした。
立ち上がった軸組の姿は力強く整然としていて、まさにおおきなうつわ。
存在感と、素朴さやふつうさがいい形で同居していました。
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余談
施主さんがこの日のために用意してくれたお菓子やお弁当のおともの数々。
うれしくて楽しくてありがたい!
大工さんにはカルパス人気のようでした。