鎌倉から友人が来てくれた。

大学からの付き合いで和歌山出身の子と結婚して、子供もできて久しぶりに会うことができた。大学入学式のとき、ひときわ男前なのではじめに声をかけたのが彼だった。それから仲良くなり、夜な夜なゲームしたり、スケボー、BMX、ストリートダンスといろんなカルチャーを彼とともに学んだ。僕は、BMもスケボーも中途半端で、ダンスも大学卒業すればすることもなくなった。しかし、彼は関東へ行ってからもずっとダンスを続け、おまけにタップダンス、サックスと本当に多才だ。

尊敬するのは、そのひとつのことを続けられる姿勢と真面目さだ。真面目さゆえのエピソードは、未だに笑い話として鉄板だ。授業の試験でカンニングさせてくれたのに、した僕らではなく見せてくれた彼が先生にバレて単位を落とし留年したり、折って使うドレッシングの開け方がわからず、顔面にぶっかけたり。彼はそんなキャラクターだけに、弄られることが多いのだが、本当に愛されるべき人間だと思う。

近況報告をして、そんな彼も鎌倉で家を建てるかもしれないという。ということで遠方だがなんでもやるよと約束をして、関東へ帰っていった。

こうやってそれぞれが大人になり、環境を変えても会える存在がいることは素晴らしい。