Arcade in 森、道、市場 設営編

– はじめての方は、準備編からご覧ください –

5月30日(木):本番前日・設営

深夜2時半に海南のヒガシバタ本社へ集合。20名ほどの精鋭たちが闇夜でスタンバイ。トラック3台、ワゴンなど計6台が、愛知県蒲郡へ向けてスタート。鉄骨を積む4tトラックを挟んで高速を6台縦に並んで走行する姿は、さながらサミット前の護衛SP。SAでの休憩をはさんで7時に現地到着。「長旅は休憩をきちんととることが大事。」(by ヒガシバタ会長)

ここからは、Arcade公式カメラマンの黒岩正和氏の写真でダイジェストでお送りしよう。

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現場は晴天。工事関係者はライブステージの業者さん以外は誰もいない。早すぎる。いつものことながら、ばたやんによる朝礼からスタート。

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チーム・ヒガシバタがまさかのオリジナルTシャツを用意。濃紺に朱で入った社印にマスタードイエローのロゴマーク。新しくWAKAYAMAのネームが入り、もはや眩しい。次は、WAKAYAMAの後にJAPANと入れたい。世界のヒガシバタへ。

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荷下ろし。高所での作業も多くなるので脚立はこの倍くらい。ありったけの脚立を集めてもらった。地面の芝生はほぼフラットなため、レベリングは不要。レベル差がある場所だと始まるまでの作業が全く異なる。これも現場視察していたから想定内。ね、ばたやん。

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これまで計4回建ててきたとはいえ、図面は毎回描く。少しずつバージョンアップを繰り返している。

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ここで、建屋の配置の話を少し。

Arcadeの建屋は6mのグリッドで構成され、分節できるように設計されていると前述した。図のように2015年の庭工房から、さまざまな形状で開催してきたが、森道では初めての試みで「平行配列」することになった。正確には会場内で6x24mの建屋がどこも入らないための苦肉の策だったが、これはこれで面白いかもしれないと思うようになった。

マーケットイベントは、外向きに店を構えるのが一般的だ。Arcadeは「ひとつ屋根の下でかつての商店街のように通りに行き交う人とお店の人の交流を促している」ため、両側にお店を配置(黒)して真ん中の通り(黄)に人を通し、内向きに接客したい。まさに商店街の構図だ。しかし、森道のようなイベントで知名度もない中で、人を通りに引き込むことができるか自信がなかった。外向きに店を設けて森道対応にするべきか。コンセプトを通してチャレンジするか。

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そんな中、風向きが変わった。建屋の隙間に3mの屋外通路を設けて、建屋を平行配置にすることで、建屋の中の2つの通りと屋外通路の計3本の通りができ、6つの入り口を得た。また、より人が往来できるように横方向に”抜け”をつくって、全体を見渡せるように建屋の壁を腰までのカウンターの高さにした。何層にもショップの連なりがあるように見え、見通しが効くので奥へ奥へと人を呼び込む作戦だ。接客を外向きか、内向きにするかは、ショップさんのその場の判断に任せることにした。そして、屋外通路の突き当たりに&NIGAOE・笑達くんのティピを配置し、屋外通路とツリーに電飾のイルミネーションを施す計画とした。これなら、建屋の中に人を引き込むことができるかもしれない!

これが吉とでるか。

 

さて、現場にもどろう。

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位置出しとともに、土台を配置。番付したので組むのが早い。

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柱を建てて、梁を取付。凸と凹の関係で、差し込んでボルト締めで簡単に組むことができる。これを1年目のときからやっている。使えば使うほどいいシステムだなぁと思う。制作は、HOUSEHOLD INDUSTRYの武田氏。

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2棟が概ね立ち上がった。平行配置した間に通りができた。起ち上がってみると、毎度のことながら感動を覚える。

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床の下地材、根太を設置。床のベニヤを取付。全員でやると早い。右隅の欠いているところは、ピザ窯がくるところ。

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建築資材はすべて初年度に買ったもの。保管してリユースしている。新たに買うのは今回から変更した外壁のベニヤくらい。エイジングされていい感じ。

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現場に笑いが絶えない。和歌山でも蒲郡でも一緒。先輩も若手も職種も関係なく、楽しく仕事する。

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垂木取付。綱渡りのようにひょいひょいと移動する姿はいつ見ても惚れ惚れする。観覧車バックにこんな映える大工さんいるだろうか。

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今回も道上画伯(みっちー)が大活躍。チョークで看板をせっせと描いてくれている。

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手伝いのちびっこたちは、お古の屋根材のポリカーボネートの穴を塞いでくれている。ありがとう!さすがに4年もやってると穴が増えてきた。

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和歌山・海南が世界に誇る電飾チーム、タカショーデジテックの職人さん到着。世界中の一流ブランドの電飾サインが和歌山・海南で作られている。まさにプロフェッショル集団。5mの電飾ツリーを設置。点灯が楽しみ!

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ポリカーボネートとガルバの屋根材は、本職板金屋さんに。さすがに早い。腰痛くなりそう。

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スーパー助っ人、木ツツキ工務店のもりやんとスタジオキイの梅ちゃん。多忙な二人だけど面白がって来てくれている。ありがたい。

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そして、今年もピザ窯が空を飛ぶ。そこまでやるか、のオンパレード。みっちり準備したからできること。

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オシャレ電気屋・和高冷熱が到着。県外やから言うて、いつも以上におしゃれしてくる。そういうとこが好き。かずやんはグラサン3つ持ってきたらしい。一緒に楽しく働いてくれるスタッフ募集中!

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上富田から庭工房、サブちゃん到着。サブちゃんの選ぶ植物は人を魅了する。今回もArcadeの顔になるような植物たちをたくさん持ってきてきてくれた。そこまでやるか組合の代表みたいな人。ほかのメンバーとも顔見知りになってきたのも嬉しい。

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表札・看板取付。みっちはずっと描いてくれてた。ありがとう!

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間仕切り取付。照明も取付。明日はここにずらっとショップさんが並ぶ。いよいよ。

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会長自らリクエストの記念撮影。そのデータ送ってやーとのこと。ほんまにいるんかな。

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記念撮影。今回のArcadeチームはまちがいなく最強。ヒガシバタと和高冷熱を筆頭にベテランと若手が融合し、各ジャンルのスペシャリストが集結した。それぞれが何かを得れてたらいいな。またこのメンバーで来たい。

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終わって夕景とともにちょっとおセンチ。肌のヒリヒリと体の疲労感が気持ちいい。

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いつか使うかもと思って解体現場からもらってきた亜鉛メッキのドデカサイン「和歌山」。これがあったと思い出した自分を褒めたい。そうだ、ここは和歌山エリア。和歌山代表としてやり残したことはない。

さぁ、温泉行って明日の本番に備えよう。

 

本番編につづく

All photo by Masakazu Kuroiwa (96box)