和歌山市内での鉄筋コンクリート造5階建ての賃貸アパートのゲストハウスへのリノベーションである。

ロゴ・ウェブ・紙媒体など全体のアートディレクションと基本設計(ワカヤマヤモリ舎/宮原氏と共同設計)を担当した。現調では、インターナショナルな交流の場となることを想定し、できるかぎり建設当時の状態へ戻すことを目指し、既存躯体のコンクリートの不陸・凹凸やひび割れなど素地の表情を活かすリノベーションと決まった。5階客室は、改修する部屋としない部屋と分類し、改修する部屋は、スケルトンの状態から空間を分節する壁を潔くラワンベニヤ仕上げのオイル塗装とし、躯体の床壁天井はそのまま残すこととした。1階受付ラウンジは現場解体時にでた欄間や敷居、畳の下地板を使い、古材や古家具と組み合わせて空間を構成した。またワークショップを企画しセルフリノベーションを積極的に行い、収支バランスを見ながら全体をコントロールした。また、ラウンジでのブックセレクトやケータリングサービスを招待してオープニングイベントも企画した。

今後はこのビルに旅人だけでなく、たくさんの人やものが行き交うことになるだろう。新たな出会いの場となり、たくさんの種がまかれひとやものをつなげる和歌山のハブ的な存在になってくれることを期待する。

Guesthouse RICO
www.guesthouserico.com