20代のカフェ好きな若いご夫婦とお子様1人のための木造2階建てのプライベートな庭付きのお宅である。「庭のあるカフェのような自然体な家で」というご依頼を頂いた。

敷地は北東の角をもち、南に隣地建物がある角地であったため、「かどち」を活かしたプランニングを提案することになった。生活空間であるLDKを北側へセットバックすることで、中庭の空間を確保し、面する開口部を木製建具で全開サッシとすることで、南側に建物があるにもかかわらず十分な通風採光を得ることができた。2階は角地に接する方向に梁を化粧で使用し、天井の高いダイナミックな空間を獲得した。

また、奥様ご要望の「タイルをアクセントにつかったかわいいインテリア」や、キッチンの造作家具や建具にも自然素材をこだわった。外壁に2種類の白いガルバリウム鋼板を使用し、玄関アプローチや中庭に植栽を豊かに配置した。将来は「家カフェ」でもやってもらいたいと期待している。