和歌山県和歌山市にある大正後期に建てられた登録有形文化財である3階建ての2階部分のリノベーションである。空き物件であった建物の保存と利活用を目的にオフィスへのリノベーションが進められた。

壁や床、建具と造り付け収納はほぼ現存状態を残し、アンティーク家具や新設の造作棚や照明、カーテンなどの最低限の設えにより空間を活かす手法がとられた。新しい木製建具は、既存建具を模すように制作、無塗装とすることで一体感を持ちながらの新規性を持たせた。そして、オフィス空間に小さなダイニングとキッチンを提案。家族のようなつながりをもてるオフィス空間を形成している。造作棚や塗装などはクライアント自らのセルフビルドであり、家具や観葉植物も私物のものを組み合わせて配置している。