前回の薪棚につづき、和歌山県岩出市根来にあるイタリアンピッツェリアのCENTROのための薪棚の計画である。
オーナーから連絡があり、屋外に置ける薪棚が欲しいので作って欲しいという依頼であった。当然のように建物に調和する薪棚を求められた。薪は釜の温度調整にとって必要不可欠な存在であり、その置かれる姿はそれだけで牧歌的な雰囲気をつくりだし、ピッツアが手作りで丁寧に作られることも想起させる。
設計者自らで作れる範囲で何ができるかを考え、柾目の手割り材をつかった屋根と雨にも比較的強い構造用合板で躯体を構成した。薪が積まれた姿がひとつの風景になることを期待している。